夫婦ゲンカと酸素欠乏症とパンティ事件/59番目のマリアージュ

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ゆるゆるガバガバな規則

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「アルさん夫婦はケンカはするんですか?夫婦ゲンカというテーマで読んでみたいです」と、担当のアサシン嬢(カレー沢先生命名)に言われたので、今回はそのテーマで書きたいと思う。

 

結論から言うと、ケンカはめったにしない。理由の一つは、もうそんな体力がないからだ。

当方、床から立ち上がるにも「よっこいしょ」と掛け声のいるお年頃。

20代の頃は朝まで彼氏とドンパチやったものだが、今そんなことをすると一週間ぐらい体調を崩す。

年をとると、健康被害を避けるためにケンカを避けるようになるのだ。

 

また、加齢によるホルモンの減少もあるだろう。

テストステロン(性欲と闘争心を司るホルモン)の分泌盛りだった頃は、やたらムラムラして朝までラブラブショウを演じたりもしたが、今はそうムラムラしないかわりにムカムカもしない。

昔は彼氏にムカついて「キエーーーッ!!」と天人唐草のような雄叫びをあげたが、今そんな声を出すと尿漏れの恐れがある。

 

このように、加齢には多くのメリットがあるのだ。

 

夫の意見も聞いてみるかと「我々はめったにケンカしないよな」と話を振ると「お互い、好き勝手にやってるからだろう」と返ってきて「うむ、その通りだ」と頷いた。

 

我々はお互い好きなことをして、好きなモノを買い、束縛や干渉をしあうことはない。

私がどんなにエグいBL作品を食卓に並べていても、夫は何も言わない。攻めが受けの直腸にワインを注ぐCDを聞いていた時は「ヘッドフォンで聞いてくれないか?」と言われたが、それ以外で注文をつけられたことはない。

 

一方、多趣味な夫は仏教にも凝っており、梵字で写経をしたり、いろんな仏像を飾ったりしている。以前「仏像を集めて立体マンダラを完成させたい」と言われた時も「好きにしなはれ」と答えた。

 

独身時代と変わらず、夫は稽古や趣味に打ち込んでいるし、私は女友達と食事や旅行に出かけている。帰りが遅くなる時も、安否確認のため「何時頃に帰る」とLINEすれば朝帰りもオッケーという、ゆるゆるガバガバな規則だ。

 

お互いこれだけ好き勝手できるのは、子どもがいないことが大きい。でも一番の理由は「束縛されたくない、したくない」という性格でマッチングしているからだろう。

「息が…息ができない…!」

 

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