「陰核、勝負!」「陰茎、覚悟!」子宮全摘1周年記念②/59番目のマリアージュ
「子宮を失った人は可哀想」という呪い
個人差があるだろうが、私は子宮をとったことでメリットしか感じなかった。
だが手術後「子宮をとったことを悲しまない女は変」という空気をたまに感じた。
たとえば、知り合いのオッサンに子宮摘出の話をしたら「そうか…辛かったな」と言われたので
アル「いや全然、体調もいいし最高ですよ」
知人「いや…でもやっぱり辛いだろう」
アル「それ盲腸とった人にも言います?」
「子宮は女にとって特別な存在、だから失った人は可哀想」と決めつけることが呪いだろう。
母の死のコラムにも書いたが「普通は悲しむべき場面で悲しまない人間はおかしい」とレッテル貼りする人間はいる。
このオッサンも「でも盲腸と子宮は違うだろう」とまだ言うので、「でも、おりものは出ますよ!おりものって子宮だけじゃなく膣からも分泌するんですよね!まあ鼻クソみたいなもんですね!」とハキハキ返したら、それ以上何も言わなかった。
この時、私が本当に言いたかったのは「私の臓器のことを、貴様がとやかく言うな」だ。
私は私の子宮をとったが、子宮温存手術を選ぶ人もいれば、手術せず閉経まで待つ人もいる。
どんな選択をするにせよ、自分の体の決定権は自分にある。辛い思いや痛い思いをしているのは自分なのだから、世間や他人の声に振り回される必要はない。
次回は手術にまつわる話を書こうと思う。
カッパ先生はスーパードクターK(カッパ)と呼びたいほどの名医で、手術中の出血量はたった25mlだった。大さじ2よりも少ない量で臓器を摘出するなんて、キャトルミューティレーションか?とびっくりだ。
ちなみに手術後、夫が摘出した子宮を確認したのだが、「臓器を見るのは無理!」と拒否する人もいるらしい。
我が夫はホラー映画好きでどんなグロ画像もイケるタイプなので、「写真を撮っといてくれ」という私のオーダーに答えて、様々なアングルから撮影してくれた。
その画像を女友達に「見る?」と聞くと「無理!」と青ざめる子もいれば、「見る!おーすげえ!これLINEで送って!」と食いつく子もいて、人それぞれだなあと思う。
次回は手術について書くが、グロ画像は掲載しないので安心してほしい。
Text/アルテイシア
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