2兆円とパートナー、どちらを選ぶ?/59番目のマリアージュ

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精神と時の部屋

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必要最小限の物だけで暮らす人を「ミニマリスト」と呼ぶが、彼女の部屋には物がひとつもない。

中古マンションをリフォームして、四方の壁に白い扉のクローゼットを作って、その中に家具も家電も何もかもを収納している。その何もない真っ白な直方体の中央に、ハンモックを吊るして寝ている。

その部屋の写真を見せてもらった時は「精神と時の部屋か?」と思った。

 

本人いわく「視界に物が入ると落ち着かない」そうで、部屋にはエアコンもない。これだけ熱中症がブームなのに「エアコンのでっぱりが気になるから」だそうで、そりゃ男なんていたら邪魔でしかたないだろう。

 

彼女は結婚したいと思ったことが一度もないそうだ。「誰かと一緒に住むとか想像できないし」「1人で過ごす時間が至福だから彼氏もいらない」と宣言して、機嫌よく暮らしている。

職業は大学の先生なのだが、元教え子たちが子どもを連れて遊びに来るらしい。「子どももいないのに孫がいる気分」と楽しそうに話す姿を見ると、部屋も人生も自分に合う形にカスタマイズすればいいんだな、と思う。

 

精神と時の部屋に住む彼女以外にも、選択的シングルの女友達が何人かいる。みんな「男と住むとか無理だし、私は自分のペースで自分の好きなように生きるのが合ってるから」と、己の向き不向きを自覚している。

 

一方で「いや~私は結婚して子どもを産むと思ってたけどね」と語る女友達もいる。

そんな彼女らは結婚できなかったとか結婚を諦めたとかじゃなく、「自分に無理せず生きてきたら独身だった」というタイプだ。

だいたい35歳ぐらいで「この生活が自分には合ってるな」とソフトランディングして、自然体でのびのびと暮らしている。

 

そこ喪ちゃんはカウンセリングの中で「結婚したいという願望よりも、独身のまま生きることへの漠然とした不安が大きい」と話していた。

若い女子が不安になるのは、モデルが少ないからだと思う。楽しそうに生きている独身の先輩のモデルがいっぱいいれば、「あんな風に生きればいいんだな」と安心できるだろう。

 

だから、上の世代は自虐をやめるべきだと思うのだ。「負け犬ですみません」みたいな自虐芸をするから、若い子達も「独身は自虐しなきゃいけない」と思ってしまう。そのせいで「私は勝ち犬!」と勘違いしてマウンティングする連中も出てくる。

 

今さらすぎてバカバカしいが、「結婚=幸せ」じゃない。人には向き不向きがあって、自分に向いた生き方を選べることが幸せだろう。

若いお嬢さん方が「推しで満腹!男はいらぬ!」と堂々と言える世の中になることを願う。そういう多様性を認める世の中こそが、みんなが生きやすい世の中だろう。

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