「ご主人の年収は?」「知りません」/59番目のマリアージュ(アルテイシア)

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Jeanne Menj

by Jeanne Menj

 

昨年の夏「そうだ、引っ越ししよう」と思いたった。

そこで、ふらりと不動産屋に飛び込み「マンション買いたいんですけど」と饅頭を買うようなノリで伝えたところ

担当者「ご主人の年収は?」
アル「知りません」

担当者は「えっ?」という顔をして「こいつ葉っぱのお金を出す気じゃないだろうな」と疑いの目になったので、「まずは今住んでいるマンションを売りに出して…」と狸じゃなく人間アピールをした。

不動産購入は、高額物件でなくとも大きな買い物ではあるので(饅頭が一万ダースは買える)、客はすこぶる丁寧な扱いを受ける。

「お施主様」と「おキャット様(©カレー沢薫さん)」のような敬称で呼ばれるし、「承知いたしました、奥様」とお辞儀されて「執事かしら?」とポーッとなった私は、担当者を脳内でセバスチャンと呼んでいた。

セバスチャンの尽力もあり、我々は希望通りの中古マンションを購入した。
(夫の希望は「自室をトレーニングルームにしたい」の一択)
その過程で夫の年収も明らかになり、私は「へえ、結婚当初よりも上がってるやん」と初めて知った。

わが家は夫婦別会計で、住居費・光熱費・食費等はざっくりワリカン、己の欲しいものは己で勝手に買うシステム。
なので、私は夫の給料明細を見たことがなかった。そもそも興味がなかったのだ。
結婚式のスピーチの「3つの袋」に給料袋があるが、私は夫の給料袋よりも金玉袋に詳しい(左側がやや下がっている)

夫に経済的に頼ることに興味のない私だが、肉体的には全面的に頼りたい。

堅い瓶のフタは開けてほしいし、寝落ちしたらお姫様ダッコで布団に運んでほしいし、モヒカン&トゲトゲ肩パットの悪漢が現われたら守ってほしい。

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