「退職後はカッパを探しに行きたいです」/59番目のマリアージュ

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昨今、老後をテーマにしたテレビ番組が多い。

先日も「定年退職後、一日中ショッピングモールのベンチに座って、新聞各紙を隅から隅まで読む高齢男性」を特集していた。

それを見て「こういうおじいさんたちが新聞の売上を支えてるんだな」「そらハズキルーペも売れるわいな」と思った。

 

超高齢化社会の日本では「定年を延長して働き続けたい」と望む男性が多い。経済的な理由もあるが「仕事を辞めたらやることがない」「家にいても邪魔者扱いされる」という理由もあるようだ。

 

私は夫に「うちは子どももいないし、贅沢な暮らしにも興味ないし、ある程度お金がたまったら早期退職したら?」と言っている。夫も会社への忠誠心や所属願望はゼロなので「金さえあれば明日にでも辞めたい」と思っているらしい。

 

そんな夫に「会社を辞めたら何するの?」と聞いてみると

 

夫「やりたいことは山ほどある、カッパを探しに行ったり」

アル「カッパ?」

夫「みんなカッパを探しに行きたいけど、それでは生活できないから我慢して働いている」

アル「私はカッパを探したいと思ったことは一度もないけど」

夫「ポンチさんは変わってるなあ」

 

変人に変わってると言われたが、夫はあくまで正気で本気だ。

「カッパを探すだけだと退屈しない?」と聞くと「退屈なんてするわけない、カッパ以外にもツチノコやヒバゴンとかいっぱいいるし」とのこと。

他にも古代の宇宙人の謎を研究したり、ミステリースポットを探検したりと、やりたいことが多すぎるという。夫にとって、この世はでっかい宝島だ。

 

「退職後はカッパを探しに行きたいです」と宣言したら、世間にアホと思われるだろうが、私は「そうさ今こそアドベンチャー!」と夫にキュウリを持たせたい。

私は世間の常識に縛られず、他人や体裁を気にせず、自分の好きなように生きる人間が好きなのだ。

 

そこには「俺にできない事をやってのけるッ!」という憧れもあるだろう。

私は年をとっても仕事を続けたい。「仕事を辞めたらボケる」という不安が大きいが、「他人に認められたい」「感謝されたい」といった承認欲求もあるからだ。

そんな私にとって「他人に認められなくても、自分は自分」という夫は、生き物として強く見える。

 

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