猫を被るのをやめたネコとゴリラの夫の包容力 /元鈴木さん

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「包容力がある男性の見抜き方」についてたずねられることが普通の人より多いと思う。

 

なぜなら私の夫というのが、

 

187cm110kg、

ベンチプレスは180㎏

私の邪悪さを知った上で私を『ねこちゃん♡』と呼び

私の衝動的な行動に忍耐強く付き合い、

私の世話を親鳥のようにかいがいしく焼いてくれ、

肉体的にも精神的にも大変頼りがいのある…

 

羽の代わりに胸毛が生えたゴリラの天使だからである。

 

そんな彼と結婚して4年ほど、交際期間も入れたら6年ほど一緒にいる。

よくまぁ…夕食の鍋を煮ている最中に、御神託を賜ったジャンヌダルクよろしく「今植えなきゃいつ植える!!!」と鍋を放って夜の庭にイチゴを植えに飛びだすようなADHD丸出し女と、約6年も一緒にいてくれたなあ~と時折思うことがあるし、

友達にはよく「あんたのことあんなに世話してくれる男はいないよ!大事にしな!」と言われたものだった。

 

というわけで、よくできた彼と私自身の不出来具合も相まって「包容力がある男ってどこで分かるの!?」と聞かれたりするのだが、私には決まっていつも思い出す出来事が一つあった。

 

それは、彼の前で初めてゲロを吐いた日のことだった。

 

 

付き合って半年もしないでゲロを披露

 

ゴリラと交際して数カ月ほどたった頃。

当時23歳の私はその日、自らの鼻水の菌にやられ吐きながら寝込んでいた。

そんな私をゴリラは看病してくれたのだが、その鼻水の菌というのが強力で、私は何を食べても吐いてしまっていた。

もちろん彼の目の前で。

 

私はその時、ゴミ箱にひとしきり吐いた後非常に不安になった。

それまで自分が築いてきた『可愛いねこちゃん』という立場が危うくなっていると感じたからだ。

こんなに盛大に吐いてるところを見られたら…

私のことをねこちゃんというよりも、「金曜の新宿駅ホーム」とか「終電近くの駅の水飲み場」とか「公衆トイレの洗面所」とかにしか見えなくなってしまうんじゃないか…!?

そんな懸念を抱いていた。

 

しかし、そんな心配をよそに、私に水を飲ませると「大丈夫?ゲーゲー苦しいね、全部吐いちゃいな」と言って彼は背中をさすってくれた。更に「明日アメフトの練習あるのに病気移るよ!」と私が言って止めるのも聞かず、ゴミ箱だって洗ってくれたのだ。

 

このとき私は初めて「ああ、この人と結婚したいな」と思った。

付き合って数カ月で、ゲロを吐く私を拒否せず態度を変えなかった男性に会ったのは初めてだったからである。

 

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