結婚をしない選択だって自由だということ/元鈴木さん
18歳くらいから「彼氏/彼女は作らないの?」と言われ、結婚適齢期になってくると「結婚はまだ?」と周りから聞かれるようになってくる。
一定の年齢まで行くと、他人と付き合うことが当たり前という考えが世の中にはあるようだ。
しかし、「人を好きになったことがない」「付き合ったことがない」という人だってもちろんいるだろう。そういう人は、聞かれる度に「自分はおかしいのではないか」と不安な気持ちになるかもしれない。
では、そもそもなぜ人は結婚するのだろうか?
1人で生きるのも楽しい時代になった
『結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです』
これは皆さんご存知ゼクシィのキャッチコピーだ。
はっきりと『結婚しなくても幸せになれるこの時代』と書いてある。
総合結婚情報誌のゼクシィが結婚しなくても幸せになれると断言しているのだ。ものすごい説得力である。
しかし、考えてみればそうだ。
今は昔と違い、女性も働いて自分で自分の面倒を見やすくなり、娯楽の幅も増えた。ゲームやら漫画やらフットサルやら、暇つぶしにも趣味にも充分な選択肢がある現代なのだ。
言ってしまえば、恋愛のドキドキ感だってイケメンが沢山出てくるアプリがあれば味わえてしまう。
私は乙女ゲーをプレイしたことはないが、結婚前に『自分がアメフト部のマネージャーになって、好きな部員によく冷えた麦茶を与えたりはちみつレモンを漬ける』ゲームにもしハマっていたら人生は違ったかもしれない。
きっと、身長2m体重150kgのイケメンのためにはちみつレモンを量産するのに忙しくて、ゴリラとデートする余裕などなかった可能性も充分あったと思うのだ。
本当にそんな楽しいゲームが実在しなくてよかった…。
こんなにおひとり様が充実しているのだから、現代はむしろ「誰にも邪魔をされずに自分の趣味に没頭したい」「1人で別にいい」と思う人がいるのも当然の時代なのかもしれない。
結婚以外でも心を満たせる時代なのだ。