長く付き合ってるのに結婚の話が「重い」とはどういうことなのか/元鈴木さん
男に「重い」と言われるのはショックだ。
自分の気持ちが一方通行だと言われているようで、とても傷つく。
更に、長く付き合ってるにもかかわらずそんなことを言われたなら、絶望的な気持ちになる。
8年付き合った彼に結婚について切り出して喧嘩になった話や、5年付き合った彼を、急に現れた女がかっさらっていきあっさり結婚した話なんて、決して珍しくはない。
「もう〜年も付き合ったし…」と結婚の話を出したのに、『重い』のはどうしてなのだろう。なぜ結婚に至らなかったのだろうか。
「重い」の反対は「軽い」ではない
「重いって何!じゃあ軽い女の方がいいってわけ!」と泣き始めると、男が「そういうことじゃない」とため息をつく地獄のような喧嘩は、私も若い頃に経験がある。
『重い』と言われた後にとっさに思いつくのは、反対の『軽い』ではないだろうか。
重いのがダメなら彼はもっと軽いものを求めている…『尻が軽い』『ノリが軽い』『フットワークが軽い』『軽い関係』…。
『軽い』という言葉の持つイメージを頭にめぐらせては、「ナメとんのかァァァ!!」と若い頃の私のように勝手に怒り出すのは少し待った方がいい。
求められているのは『軽い』ではなく、きっと、『ちょうど良い』なのだ。
ボクシングやってると思え
例えばあなたと彼はボクシングをやっているとしよう。
お付き合いを練習、結婚を試合だとする。
彼は練習を重ねて強くなったら試合をしたい。
あなたは素人ながら熱意はあってすぐに彼と試合がしたい。
闘志あふれるあなたは、勢い余ってわりと本気のボディーブローをぶち込んでしまう。しかし彼は、怪我をしない程度に練習をしたい。
なので「そのパンチは重すぎる(のでちょうど良い力加減が好ましい)」と言いたいのだ。
まだ練習もままならない彼では、重い技は受けられない。彼は準備ができてないし、あなたはたまに強烈なパンチを繰り出せても他のことができなければビギナーには代わりない。
したがって、あなたがどんなに試合がしたいと訴えても、お互いの実力が不安な彼は、良い内容の試合ができるか自信がないのである。
何の進歩もないのに未来の話はできない。
つまり、2人の関係がステップアップしていないことが原因なのだ。