私たちに決まった「夫婦の形」はない/佐々木俊尚&松尾たいこご夫妻

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佐々木俊尚&松尾たいこご夫妻は、ジャーナリストとイラストレーターとして、それぞれ大活躍しています。出会ったきっかけは仕事の打ち合わせ。趣味や感覚が合うと感じ、すぐに一緒に暮らし始めます。
ご飯はいつも佐々木さんが作っていることや、家事はそれぞれが自分の得意分野をするようにしているということは、SNSでもしばしば発信されています。
暮らし始めて15年、籍を入れて9年になるお二人から、どんなことが学べるのでしょうか。普段の生活スタイルから家の中での取り決めなど、二人の関係性について聞いてみました。

 

決まった“夫婦の形”は特にありません

 

妻・松尾たいこさん(以下、松尾):夫婦の関係性かぁ。どうだろう? どういう関係?

 

夫・佐々木俊尚さん(以下、佐々木):いきなりこの記事のコンセプトを否定してしまうかもしれませんが、私たちにはコレと言える夫婦の形がないんですよね。

 

松尾:夫は私から見たら、親友とも違うし、きょうだいって感じでもない。強いて言えば、お父さんとお母さんと先生を足したような……、いや、でも、先生っていうのもなんか違うかな。“男女”って感じでイチャイチャしているわけでもないよね(笑)

 

佐々木:そうだね(笑)

 

松尾:だから、わからないです。“夫婦の形”を決めなきゃいけないとも思わないですし。

 

佐々木:こういう取材ってどうしても、“夫婦はこうあるべき”という前提を背負ってやってきて、それに当てはまるかどうかを掘り下げていくでしょう? でも、そうじゃないんですよ。そうやって、“こうあるべき・これが正解”という記事が量産されると、ロールモデルが固定されてしまって、息苦しくなりますよね。

 

一緒に暮らすには
シェアハウスのようなマインドが必要

 

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――わかります。同時に、何か“正解”とされるものにすがりたいというのもあるんだと思います。

 

松尾:でも、どんなに完璧に見える夫婦でも、絶対に何か問題を抱えているものですよ。私たちもどこの夫婦とも同じように喧嘩もしますし。

 

佐々木:喧嘩しないほうが異常だよ。こういうインタビューでは「喧嘩を一切しない」という答えを期待されることも多いんだけど、全然そんなことはありません。本当にごくありふれた、些細なことで喧嘩をします。

 

松尾:喧嘩や問題が起こることは当たり前だから、なるべくそういうことがないように、お互い疲れないようにとか、無理強いしないとかを意識して、それぞれの時間を大切にするようにしています。

 

佐々木:一緒に暮らすっていうのは、恋愛ではないですからね。シェアハウスの住人のようなスキルやマインドが必要です。一番大事なのは、ライフスタイルに関する価値観で、ここが合わないと生活をともにするのは難しいんですよね。部屋が片付いているほうが落ち着くか、散らかっているほうが落ち着くのか。ヨーロピアン調の家具が好きなのか、北欧風が好きなのか、とか。

 

松尾:確かに、一緒に住む前に家に遊びに行ったときに、家具の雰囲気や部屋の片付き具合が、合うな~と好感を持ったのを覚えています。
逆に、それ以外の趣味の部分は一致していないところもありますよ。趣味が合うのは映画くらいかなぁ。彼は山が好きですが、私は山には興味がないですし。山は……青山でいいです(笑)

 

佐々木:木は六本木でしょ(笑)

 

松尾:あなたにとっての山は青山、木は六本木、とか言われるの(笑)
でも、違うところは無理には合わせません。

 

ルールは作らず、それぞれがやりたい家事をやる

 

――お二人とも仕事で活躍されていてお忙しいことと思いますが、家事についてはどのように分担されているのでしょうか?

 

佐々木:厳密に誰が何をする、といった領域は分けていません。役割分担を明確にしてしまうと、やってないとイライラしてしまうんですよね。だから、ルールを作らないほうがうまくいくと思います。

 

松尾:得意な家事がお互い違うので、それで自然と補えていると思います。得意なこと、好きなことしかしていません。

 

佐々木:キミは洗濯をするけど、僕はしないね。

 

松尾:そうそう。その代わり、私は料理をまったくしなくて、彼が全部作ってくれています。掃除や洗濯は今は私がやっていますけど、もともと体が弱くて、昔は全部外注していたんです。だから、家事が嫌になったらまた外注するかもしれないですし、掃除や洗濯は絶対に私が、と固執しているわけではありません。こういう家庭を持ちたい、とかを一切考えたことがなかったので、そのときそのときで対応していけばいいと思うんですよね。それは彼もそう思っていると思います。

 

佐々木:そうですね。いかに健全で気持ちのいい毎日が送れるかが大事。

 

松尾:こういう話をしたこともなかったから、今こうして話しながら、自分たちってそうだったんだ、と気づいたくらいです(笑)。それくらい、阿吽の呼吸で暮らしていました。

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