男女の関係が軸じゃなくてもいい!夫婦で築けるもの/志茂田景樹さん(2)

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作家、「よい子に読み聞かせ隊」隊長として活躍されている志茂田景樹さん。
「Twitterお悩み相談」から、夫婦関係をどう築くべきかについてお話が広がりました。

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また、「生まれ変わったらもう一度奥様と一緒になりますか?」の質問では、志茂田さんらしい、なんとも微笑ましい回答が返ってきたのでお見逃しなく!

前編は「先行きは見えなくても、まだ努力する時間はたっぷりある」志茂田景樹さん(1)です。

 

暗黙のルールが成立しなくなる

 

――今の希薄な風潮の中で夫婦円満にやっていくためには何が大事だと思いますか?

 

志茂田景樹(以下、敬称略):夫婦関係で言うと、DVは別ですが、あまり派手な夫婦喧嘩はなくなりましたね。
居酒屋にしても、30年前だったら激しい口論からの「表出ろ」みたいな光景はなくなったしね。今の若い人たちは不甲斐ないくらい和気藹々として飲んでるでしょ。お酒も弱いしね。

特に2000年代に入ってから、若い人たちがグループでそつなくこなすようになって、みんなが気分良くできれば良いとある程度自分を抑えるようになった。「だからお前も抑えろよな」みたいな、言葉では言わなくても暗黙の了解みたいなものがあるんでしょう。

そういう人たちが結婚すると、夫婦環境を保つためにはいがみ合うようなことはマズイな、自分も抑えないとな、ってなる。そして、相手にも要求する暗黙の歩み寄りがある。

 

――いがみ合いたくないから本音を言えないという問題もありそうですね。

 

志茂田:自分たちの気分が良くないからですよ。暗黙の了解がうまく取れているんですよね。ただ、穏やかな感じの夫婦に多いんですけど、抑えるタガが外れると、昔は考えられなかったような理由で別れちゃうんです。簡単に言えば、お互いに抑え合っていたルールが成立しなくなったというだけで、別れるって選択になっちゃうんですよね。

 

――お互いの自制が効かずに離婚してしまう前に、冷え込んだ夫婦関係を修復することはできないのでしょうか。

 

志茂田:おそらく、相談相手とか、そういうことが話せる人がいないんだと思います。親にすら話さない人が今は多いですから、変に思い詰めちゃうんでしょうね。離婚しなくてもいいのに、もう離婚しかないと短絡的に思ってしまう。
「3組に1人は離婚している」という情報がネットなどから入ってきて、そういうものに背中を押されて離婚という結論を簡単に出してしまう。その間の努力がめんどくさくなって諦めてしまうんでしょう。

 

夫婦は男女関係であるという刷り込み

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――夫婦関係は男女の関係として捉えない方がいいのでしょうか?

 

志茂田:どうなんですかね。でも今は、僕らみたいなギラギラした時代じゃないのに、夫婦は男女関係を軸にすることだと変に刷り込まれてしまっていますよね。
男女の関係を軸にして膨らんでいくものじゃなくて、夫婦で築いていけるものが本当はあるはずなんです。そうすれば、離婚は少なくなっていくと思うんですけど。

夫婦は同じ方向を見つめ合うって昔からいうけど、そうじゃなくてもいいんですよ。夫婦で全く違うことをやっていても上手くいく人たちも多いんだから、お互いが理解し合って認め合えればいいんです。そういうものを築けないまま、3年以内に離婚してしまう夫婦が多くなっているのかもしれませんね。

 

――関係を築けていない夫婦はまず、何をすればいいですか?

 

志茂田:一緒に何かをできなくてもいいんです。違うことをやっているお互いを認め合えるかでしょうね。男女関係が軸になった夫婦関係はそういうところとかけ離れてしまっているのでスピード離婚が多いんです。「性格の相性が悪い」とかを理由にして(笑)。
夫婦だから同じ方向を見なければいけないわけではなくて、お互いが認め合えるものを築けるか。

これは差別になってしまうとマズイんですけど、知的水準の高い人たちは上手くいっていますよ。奥さんが化学をやっているとか、旦那が映像をやっているとか。昔だったら住む世界が違うから上手くいかないと思われた夫婦でも、今は逆に上手くいく。お互いがお互いの世界を認め合っているんですね。

それは、仕事だけのことじゃない。たとえば、今まで絵なんか全然やったことない奥さんの絵を旦那さんが認めていて、すごく誇りにしていたりとか。
“認め合う”とはある意味、自分にはできないことをやっている相手を誇りに思えるかどうかなんですよね。

 

――最近だと、婚活でお互いに条件の良い人を選んだりしますよね。

 

志茂田:婚活を5年も6年もやっているけど見つからないって悩んでいる人が多いです。結婚する相手が見つかる見つからないっていう捉え方自体が違うんじゃないかな。ハードル下げた方が当然選択肢は広くなるし、結婚してみたら意外と良い相手になったっていうケースも少なくないです。

変にハードルを上げている人って、これじゃなきゃダメだって、傍からみたら高望みになっているんです。それはそれでいいですけど、そのハードルは高すぎるなと自分自身を客観視することがまず必要ですかね。客観視できる人とできない人が、はっきりと今の時代は分かれてしまっていると思います。

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