「食べられルのにネェ!」残さないのはソ連時代に苦労したから?/シベリカ子
「食べる派」「食べない派」に分かれがちな、付け合せのパセリやお刺身のつま。
私は残してしまう方なのですが、食べられるものをわざわざ捨てるという感覚がP氏には理解できないようです。そんな訳で、手を付けずすっかり萎びてしまったお刺身のつまやパセリをP氏が胃袋に収めるというパターンが定着しています。
付け合せに限らず、中途半端に残ったおかずも食べてくれるので、食後はいつもお皿がきれいな状態に。
そういえばP氏が食べ物を残しているところをほとんど見たことがないし、それゆえ食べ物を捨てるということも、かなり少なくなったなあと気付くのでした。
その食べ物に対する執念はどこから来るのか?と何年も前から疑問でしたが、「ちょっと傷んだから」とパンを捨てたロシア人の友人を見てP氏が「!!!傷んだところを除けば食べられるのに!」とショックを受けていたという話を聞き、ソ連がどうのというよりはやっぱりP氏個人の食い意地の問題なのかな…と思うのでした。
Text/シベリカ子
コミックエッセイ発売中!
P氏とのロシアでの生活を
素朴なロシア料理とともに綴ったコミックエッセイ。
かわいいキャラと、ロシアに対するシュールな視点のギャップにクスリと笑えます。
すぐにマネできるロシア料理のレシピつき!