AVは観ないしソープも知らない。激レアガチャな夫との日常

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ソープを知らない激レアガチャな夫

夫のその潔癖なまでのおせっせ観を、「天然」という言葉で雑に片付けていいのか、正直わかりませんが、女性を「すぐに性的な目で見ない」「むやみに消費しない」という点では、夫は一緒に暮らす上で非常にストレスがない男性であることは確かです。

 

夫が勝手に性的消費することが失礼にあたる、と感じるのは、実在する周囲の女性たちだけでなく、架空のキャラクターや芸能人、セックスワーカーのみなさんに対しても同じです。夫はつい最近まで、ソープがお金を払っておせっ…ができる場所だということを知りませんでした。おい大丈夫かよ。

 

じゃあ、何するとこだと思ってたの? とさすがに私が突っ込むと、「ちょっとHな雰囲気でお風呂に入れてくれる店」だと思っていた、と言うのです。マジで大丈夫か。嬢本人に代金を支払えば、自由恋愛というテイで「本番」をすることが可能なのだ、と教えると、ひっくり返って、「えっ、でも、それは、違法でしょ?」と驚いておりました。女性との親密な行為をお金で買う男性がいることは知っていたようですが、それはあくまで「法律で罰せられるべきこと」と信じていたのです。

 

この夫の無知っぷりを「バカ」といってしまえばそれまでなのですが(っていうか男友達いないのかよ!と別の意味でも心配になるけど)、そんなことがまかり通るなら、自分の想像を絶するもっと酷いことが起こっているに違いない、と顔も知らぬ女性たちの身を案じてショックを受けている「不思議ちゃん」の背中に、私は頼もしさすら感じていました。

 

語彙力に欠ける夫は、そのショックを「マジか…」という一言で表していましたが、彼は明らかに、怒っていました。何に? たぶん、男性性のしょーもなさと、女性性のやるせなさと、どっちもの仕方なさに。法が守ってくれない性の最前線があることも知らず、そんな戦場で女性たちが自力で戦っていることを憂うことしかできない自分自身にも、不思議ちゃんは怒っていました。語彙力に欠ける私も「おう…」と一言で返しながら、「ありがとう」と心の中で唱えました。怒ってくれて、ありがとう。男と女が誕生して、200万年。まだ分かり合えないことだらけなんだから、夫と私が出会って20年、お互い「不思議ちゃん」でも当然だね!

 

今回、担当のTさんから「旦那さまはかなり浮世離れした感性をお持ちのようなので、次回コラムは旦那さんの“天然エピソード集”で!」とご提案を受け、念のため本人に許可を取ろうとしたら、「いいよ! あることないこと書いて!」と笑顔で返されました。だから、今回はあることないこと書いてます。

 

Text/ティナ助

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