「しゅきしゅきぴ♡」夫への愛情表現がバカになる問題/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。夫と結婚して3年目、おかげさまで仲良しです。仲良しなのはいいんですが、そろそろ愛情表現のボキャブラリーが尽きてきました……。
結婚する前は「好きだよ」「早く会いたいね」と甘酸っぱい愛情表現が多かった私。伝わりはするんですが、さすがに365日同じ会話をしていたら、飽き飽きするものです。毎日同じボキャブラリーで愛を伝え合ってたら、RPGゲームで「やあ ゆうしゃ よくきたね! きょうは どんな どうぐが ほしい?」と定型文で話しかけてくる武器屋の主人と変わらんがな。
愛情表現、バカになるの巻
といっても、明確な危機感を抱いたわけでもなく……。無意識に異なる愛情表現のバリエーションを模索した私は、これまでさまざまな代替案を提示してきました。
ネコ語 例:好きにゃ!
幼児語 例:しゅき
代名詞 例:すきぴ
多言語 例:アモーレ!ジュテーム!
擬態語 例:ぎゅー
もうお分かりでしょう。私の愛情表現はこの3年でバカになったのです。
学生時代は夏目漱石が I love you を「月が綺麗ですね」と訳したという俗説にほれ込んで、私もいつかパートナーへ一句読むんだと意気込んでいましたが、帰ってこい私の語彙力。今となっては一句読もうにも「しゅきしゅきぴ ああしゅきしゅきぴ しゅきしゅきぴ(季語無し)」と、松尾芭蕉にドタマかち割られそうな言葉しか出てきません。あれ、私の職業なんだっけ? ライター?
息をするように愛を伝える海外作品
これじゃあかん、と心のどこかで声が聞こえました。これで子供でも生まれた日には「お母さん、もう少しマシな言葉使ってよ」と子からお叱りを受けるのがオチ。
ここは村上春樹でも読んで勉強するか……と10年ぶりくらいに『ノルウェイの森』を手に取りましたが、あれって離婚話でしたね。愛情表現として参考にしちゃいけないやつでした。こうして日本文学やJ-POPを見ると、失恋がテーマになる比率の高さに愕然とします。
と、いうわけで海外のドラマで勉強させていただきました。
結論から申し上げますと、効果てきめんです。海外ドラマ、息をするように愛を伝えている。特に参考になった言い回しは、ここへ共有します。
- 楽しいことを分かち合う仲間はいくらでもいるけれど、悲しいことを一緒に味わえるのは家族だけでしょ。(悲しんでいるあなたと)一緒にいられて私は幸せだな。
- 太ったの気にしてる? いいじゃん、私にとっては愛する存在がこの世に増えたってことだし。
- 〇〇との子供なら、どんな子だってかわいい。たとえ将来刑務所に入ったってかわいい。
- こんな風になっちゃったのは、恋をしてるからだよー。