競技の天才同士がお互いを支える/かるた永世クイーンと将棋棋士の年の差婚!後編
年の差婚で話題になったかるた永世クイーンである渡辺令恵さん(51)と、将棋棋士五段の渡辺正和さん(30)にインタビュー後編です。
前編、「逆年の差婚!かるた永世クイーンと将棋棋士、勝負の世界に生きる二人の実生活は?」は「ラブラブすぎる!」と大変好評でした。後編も、令恵さんがかるたに対して将棋のプロである正和さんから受けた影響や、家計簿をやりつつ食事は駅で三分だと考えている正和さんのお話など、盛りだくさんでお送りします!
Photo:南阿沙美
「令恵ちゃん、また優勝するために練習しなよ」
―お互いのご職業は、お相手にとってプラスに働くことはありますか?
令恵:正和は、「令恵ちゃん、また優勝するために練習しなよ」と言ってくれるんです。私も、ちょっと前までクイーンだったし、理事もつとめているし、ちょっと引退したような気持ちがあって。でも彼が「最近勝ってない」とか言うから、火がついちゃって(笑)。それがよかった。応援に来るっていわれるとがんばっちゃうし、そうしたら、この間また勝つことができて。それは正和のおかげかなって。正和いわく「勉強にはおわりがない」(笑)
正和:そう。一日何時間すればいい、ってわけじゃないの。終わりはないの。
令恵:自分のできる範囲でがんばろうかなって。昔よりは力がおちているけど、いいかるたができるときはまだまだ取りたいな。
正和:僕はクイーンとしての活動もちゃんとしてほしい。クイーンにしかできないことをしてほしい。
令恵:うん、ありがと。
―かるたと将棋とお二人の競技は違いますが、一緒にいてどんなところに違いを感じますか?
令恵:私はかるたでクイーンになったということもあって、アマチュアだけどプロのような気持ちではいるんだけど。彼はやっぱりプロなの、全然違うんです。
たとえば、負けてくやしくても、私の場合は少したてば対戦相手と話して楽しくすごす。会社にも行く。でも将棋はちょっと違うなって。変な負け方はできない。負けるとどんどん落ちていくから、それがやっぱりちがうなとか。
正和:最近令恵ちゃんのお世話のせいで変な負け方してるんですが…(笑)
令恵:そんなことないじゃない~!(笑)
かるたも、プロだったらこの一枚何十万!と考えちゃうのかな、そうしたらどうなるんだろう、とかは考えちゃいます。
あとは彼が勉強しているときにも感じますね。食事で一緒に「いただきます」できないんです。
正和:令恵ちゃんはね、食事に時間かけすぎ。食事は駅内で三分で終わらすもの。
令恵:(笑) そう、勉強してるときは本当に営業終了です、っていって部屋のドアをぴしゃっとしめられちゃうんです。
正和:でも令恵ちゃんは開けてきます。
一同:笑
令恵さんの伝説については「わからない」
-正和さんは令恵さんのこれまでの伝説をどうとらえていますか?
正和:すごいなと思うけど、よくわかりません。
令恵:あのね、正和のポリシーとしてわからないのはわからない、というのがあるのよね。
正和:家の片付けとかちゃんとしたりして、はじめて価値の出ることだと思います。
令恵:も~(笑)
正和:僕はね、目に見えないこともちゃんとやっているんだよ。家の片付けとかも目に見えないところね。
令恵:え~でも天袋とかをなぜかかたづけるじゃない。
正和:ちがうちがう。それ先にやらないと二階が片付かないの。
令恵:説明してくれないとわからないの、私…(笑) 本当に彼って確かに先の先のことをやってくれるんだけど、わからないことが多くて…(笑)
正和:家計簿とかもやってる。
令恵:でも、「令恵ちゃん、引越しは大変だったけど、すごく楽しかった」って正和がいってくれたのうれしかったんだよ。
―家事の分担はどうしてるんですか?
令恵:家事は正和ばっかりしてくれているかも。おうちにいるから。でもご飯は美味しいもの食べてほしいから作っちゃうの。
正和:ご飯は無理しないでっていってるのに。買ってきてもいいんだよ。
令恵:でも本当にお魚とかも何一つ残さないよう食べてくれるから、こんなにきれいに食べてくれるなら作ろうかなって思っちゃうんです。
正和:美味しいもの攻撃で太る。
令恵:そういうこと言うんですよ(笑)
グルメカード好きな正和さん
―本当に仲いいですね。お話聞いてると正和さんのほうがリードすることが多いんですか?
令恵:そうねぇ…。お米とかは買ってきてくれるし。しっかりしてますね。あと一番最初の頃、グルメカードを山ほどくれたよね(笑) 本当にどっさり…。
正和:便利でお得だから好きです…。
―年齢差婚という感じがしませんね。
正和:年金のこととかは気にしてますけど。
令恵:(笑) そうですね。私もかるたを色んな子供たちに教えてるんだけど、大きくなった子達が正和と同じ年頃の子が多いから、気持ち的になじんじゃってるのよね。